調理訓練【紅葉の作業療法士】

調理訓練

対象の患者さんは49歳の主婦の方だった。


視床出血で左片麻痺の後遺症が残っていた。


まだ中学生の子供がいて、特に料理の家事をしなければならない。


歩行訓練や日常生活動作訓練を経て、退院が見えてきたとき、調理訓練をすることになった。

 

評価することは多くある。


立位バランス、立位耐久性、上肢機能、巧緻性といった身体機能面の評価。

注意耐久性、遂行機能、ワーキングメモリといった高次脳機能面の評価。

 

現状を評価し、訓練で対応できそうな部分は今後の訓練計画に反映させる。

予後を予測しつつ、訓練で対応が難しそうであれば自助具の使用など適応モデルを選択する。

 

そうやって、クライアントとその家族の生活を再構築する作業に伴走し、支えることには強いやりがいを感じる。

 

出来上がったサラダのドレッシングは絶品だったが味付けは濃いめだった。

 

塩分多めの味付けの習慣が高血圧の原因になっていたのかもしれない。

 

「塩分を少なめに」と言うのは簡単だが、料理の味付けというのは楽しみと直結するところでもあり、なかなか変えられないものなのかもしれない。